車が売れていない。それは今の不況以前から言われていたことだ。
ちなみに販売台数が前年度比プラスなのはアウディくらい。
試しに車を持つということを流れにしてみると、Web で比較する、冊子カタログを見る、販売店に行く、駐車場を借りる、買う、任意保険に加入する、ガソリンを入れる、点検に出す、車検に出す。などなど、うーん面倒。
車というプロダクトを持つということの裏には、「比較する」「見る」「行く」「借りる」「買う」「加入する」「入れる」と色々な動詞(=アクション)が実は沢山かくれている。
この動詞の羅列(=面倒)を捉え直し、デザインし直した形の1つがカーシェアリングである。
正直なところカーシェアリングというのは自分では利用しようとは、まったく思わないが、これも車というプロダクトをサービスとして捉え直したデザインの例かなと。
ちなみに都内に住んでいる人(自分)が、一所懸命にタクシーに乗るのと、車を持つのとでどっちが安いかを計算したことがあるが、タクシーの方が断然安い。
先日香港に遊びに行ってきました。とっても暑かった。シャツ1枚で楽勝の気候でした。香港に行ったのは3回目か4回目ですが、食事も美味しいし、街もクリーンだし、左側通行だし。とてもいい感じの街です。また行こうと思います。私にとってもは食事が重要で、食事が美味しくない国には用事が無い限り行きたくないと思っています。
他にはフランス・スペイン・イタリア・台湾はいいですね。ちなみにイギリスはプレミアリーグがあるから、食事はどんなでも我慢出来ます。例外です。
香港に話を戻すと、地下鉄の座席やトイレの高さなど、すべてイギリスサイズ。また、日曜日になると街にフィリピン人のメイドさんが溢れます。みんなレジャーシートを敷いて、食べたり飲んだりしながら1日中話をしているという壮観な光景です。そこで色々な情報交換をしているそうです。
あと、交通機関によって乗っている人に違いがあって興味深かったです。2HKドルでどこまでも乗れる路面電車は、タガログ語が溢れています。距離によって10HKドル以上かかる地下鉄は香港の若者、ちょっと綺麗な感じの人が乗っています。そうそう、街にはフェラーリやベントレーやアストンマーチンが沢山走っていました。あと、あるお金持ちのお屋敷には、ランボルギーニガヤルドと日産GT-Rが誇らしげに停まっていました。
あっ、あと、HTCのG-1を買おう買おうと思っていたのですが忘れてしまいました。
ブータン王国
written by Kenichi Ashizawa on 01-10-2009 at 11 pmcategory thinking tags Bhutan | GNH | resort
ブータン王国をテレビでやっていました。ずっとほぼ鎖国の国で独自の発展を遂げている国でした。
日本に似ているのか、日本が似ているのかわからないけど、親近感を覚える国でかなり面白い感じでした。昔の国王が提唱したGNH(Gross National Happiness)、日本語にすると「国民総幸福量」というのを重要視しています。経済的な発展と身体と精神がリンクしていて、それら全部をバランスよく発展させていこうとしています。大乗仏教を信じていて、自分が成仏するには他人に施しをするという精神がある国です。死に対する恐れを持っていなくて、生への執着もありません。でも自殺する人もいないし、ホームレスもいない、そんな感じの教育水準の高い農業国です。
ロハス的な感じで見てしまうと、なんかインチキというか、団塊の世代を適当に騙してる雑誌みたいな感じで嫌ですが、哲学的な部分で学ぶところは多そうです。また、ブータンには電気が通っていない村もあって、電気の線を敷こうとしたのですが、毎年飛来する鶴が電線に引っかかる可能性がある。そこで村中で話して、「鶴」と「電気」どっちにする?ということで結局「鶴」を選んだ、そんな感じの国です。
かなり行ってみたい。
で、調べてみたら、アマンリゾートがホテルをつくっていた。
かなり素敵です。1泊US1,000ドルくらい。高い安いは個人の価値観で違うでしょうが、現地の物価からしたらとんでもない値段な感じです。というかアマンリゾートさすが。
今期の奥出研究室では週に1度パーティーを催しています。
パーティーではメンバーのプロジェクト活動や調査の発表と、お料理担当者によるご飯とお酒のおもてなしを行っています。KMDでは研究室メンバーがそれぞれ異なるプロジェクトに所属して活動しているので、週に一度のこのパーティーで各メンバーの活動状況を共有しています。
お料理は毎回担当者の個性が発揮されたメニュー構成になっており充実した内容になっています。これまでのパーティーでは、チーズフォンデュ、鍋、手巻き寿司などがありました。短い準備の時間、限られた予算の中で、いかにして美味しくて、みんなのお腹を満たすお料理を作ることができるか?と各回のお料理担当者は知恵を絞って頑張っています。
例えば、12月4日に開催されたパーティーでは3つの発表がありました。
・医療プロジェクトのフィールドワークとwebについて
・秋学期に新たにメンバーに加わったピャンピャンさんによる「日本語を勉強を通じて発見したこと」について
・博士課程の瓜生さんのプロジェクト「CaraClock」について
そして、お料理のテーマは「ラーメン」でした。ラーメン屋さんでアルバイトをしていた経験のある高荷くんがプロデューサーとなって、研究室でラーメン屋さんを開いてくれました。
慣れた手つきで麺を次々と茹でて、スープを作ってくれるので、みんな何杯もおかわりをしていました。「味噌味」「塩!」、「トンコツ」と次々と皆から入る注文に手際よく対応していく様子はプロのラーメン屋さんそのものでした。
研究室のメンバーが週に一度顔を会わせて、お酒とお料理を片手にそれぞれの研究内容について話すことができる、このパーティーは研究室メンバーと先生がお互いに考えていることをゆっくりと話すことができるので、お互いのことや考えを知ることのできる貴重な場となりつつあります。
連休に佐藤可士和さんが借りている木更津の畑で収穫祭をしてきました。佐藤家・谷田家・宮師家と行ってきました。
葉っぱしかないのに、葉っぱを引っこ抜くと地面から、でかい大根が出てくることに驚き、賢之佑は号泣していました。畑仕事は1時間くらいのはずなのに、心地よい疲れが…。多分、直射日光を浴びることがほとんどない生活をしていると、日陰もないところで1時間くらい作業しただけで疲れるのかも知れません。
収穫祭の後に食事をしていたら、佐藤家の奥様が近々にKMDの授業で講師をするとのこと、楽しみです。
それから、アクアラインは当然海の上を走る高速道路だと思っていたのですが(イメージ的にはKey Westに向かうSeven Mile Blidgeの感じ)、ほとんどは海底トンネルで木更津手前でちょっとだけ海上に出るだけで、ガッカリ。
ちなみに、最近の家での食事は毎日が野菜祭り。
デザイン思考+αの模索
written by Yoshiki Mizoguchi on 11-25-2008 at 08 pmcategory thinking tags company | design thinking
僕たちの研究室では長らく「デザイン思考」を学び、実践してきましたが、
最近『「デザイン思考」の先』まで取り組む必要性が高まってきています。
視野を広げて社会全体をデザインしようとしたときに、デザイン思考に加えて何が必要になってくるのか。実は、従来的なマーケティングやブランディングも実は全部ひっくるめてやっていく必要があり、デザイン思考が根底にあるからこそ、これらの要素が大事になってくると感じています。
デザイン思考を元々やっていたIDEOは、デザイン思考の領域をプロダクト・デザインからサービス・デザインに拡大するとともにサービス戦略にも手を入れてきています。前回投稿したShimanoのCoastingなども正しくそうで、デザイン思考+αでサービス戦略があるからこそアーキテクチャー・イノベーションにつながってくるのだと感じています。
僕はもともとの出身が経済学部であることもあって、お粗末ながら従来的なマーケティング理論を学んできた背景があって自分のこれまでの蓄積がここに来て、「デザイン思考」とインテグレートしてきているのがとても嬉しいところです。
さて、「デザイン思考+α」を僕たちが模索するうえで、注目しているSYPartnersという会社があります。15年ほど前からあるアメリカのコンサルティング会社なのですが、会社のサイトを見ると、自分たちの手法を「L C P」と称して紹介しています。
L → Leadership lab
リーダーシップをとる人が、一人だけではなく他のリーダーと出会い、彼らが直面する大きな課題に取り組むためのスキルを身に着けるための機会を提供する場。
C → Consulting
現状からさらに新しい価値を作るためにCreativityとLogicを融合させる。そのための様々なタイプのリーダーを揃えていて、クライアント企業とside-by-sideで課題に取り組んでいく。
“side-by-side”という言葉が何かいいカンジ。
P→Prototyping lab
ラジカルなソリューションを生み出すためには、ヴィジョンと勇気が求められる。まったく新しいビジネスモデルや顧客経験、製品、サービスをプロトタイプし、生み出すために、想像し、作り、テストして、実験して、学び、ソリューションを生み出すという一連の作業をクライアントと共に行う。
Prototypingというキーワードなどが凄くデザイン思考を取り入れている雰囲気を漂わせていますが、事実IDEOから来た社員がいます。IDEO自体がサービス戦略まで業務を発展させていくのとともに、コンサルティング会社にIDEO出身の人材が加わることで、経営戦略にデザイン思考の要素が取り入れられる、といった具合に両サイドから、「デザイン思考+α」へのベクトルが進んできていると実感します。
このSYPartnersの設立者であるキース・ヤマモト氏は日本のメディアでもたまに取り上げられているので、英語が苦手な僕でも幸いどのようなことを考えているのかを知ることができました。
彼の言葉の中で面白かったのは、「DUOS」です。
別分野のノウハウを持っている個人と個人がペアを組んだときに「必要不可欠」な状態になっている関係のことで、組織内にこのようなDUOをつくることによって可能性が生まれる、としています。これは僕たちの研究室では、まず一番に叩き込まれることになる「コラボレーション」への言及なのですが、僕たちはコラボレーションの単位として3~5人のグループを設定していますが、キース氏は明確に「2人」としています。そういえば、コンピュータープログラミングでも、「ペアプログラミング」があるし、コラボレーションのあり方としては、これもまた有効なのかもしれません。
おそらくコンサルティング手法としてもSYPartnersの社員とクライアント企業の社員が、1対1でチームを組んでプロジェクトをこなして、企業が「イノベーションを生み出す組織」になるための企業風土を根付かせるというやり方をしているのでしょう。
この会社のWebサイトでは、一人一人の社員の顔がわかり、どのような事例があったかを簡単に知ることができます。そんなに詳細には書かれていませんが事例件数の豊富さ、オープンさがサイトを魅力的にしていて、会社の生き生きとした様子が伝わってきます。正直にいうと、僕はまだこの会社の決定的なイノベーションの実績をまだ把握していないし、もしかするとそこまでのキャリアはないのかもしれませんが、Webサイトから感じる会社の姿勢や雰囲気はとても魅力的に感じます。こういったパブリシティは僕たちも上手に取り入れていきたいところです。
MIT Media lab has just established High-Low tech research group .
written by Maho Hayashi on 11-06-2008 at 04 amcategory thinking tags craft | creative | democratizedengineering | MIT medialab
MIT Media labで新しいResearch group”High-Low Tech”が立ち上がりました。
The High-Low Tech group (as of January 2009) integrates high and low technological materials, processes, and cultures. Our primary aim is to engage diverse audiences in designing and building their own technologies by situating computation in new cultural and material contexts, and by developing tools that democratize engineering. We believe that the future of technology will be largely determined by end-users who will design, build, and hack their own devices, and our goal is to inspire, shape, support, and study these communities. To this end, we explore the intersection of computation, physical materials, manufacturing processes, traditional crafts, and design.
食べる・着る・住まうといった日々の生活の中で私たちが何か物を作ろうとした時に、大学や企業の研究レベルにあったテクノロジーと私たちの生活が結びつく事でどのような事が起こるか。
産業革命以後失われてしまった私たちが物を作り生活を豊かにしていくためのリテラシーが取り戻されつつある今、ここの動きに注目していくと同時に私自身もこの問題を考えていきたいと思います。
ShimanoのCoastingについて
written by Yoshiki Mizoguchi on 10-27-2008 at 03 amcategory thinking tags hobby | IDEO | innovation
こんにちは、パラフレーザー溝口です。
自転車メーカーのShimanoは、これまで競技向けの自転車に強かったのだが、自転車競技のカリスマ的な選手が引退したことで、競技向け自転車の市場が停滞することを危惧していた。この状況を打破すべくIDEOに依頼し、Coastingという、「プラットフォーム・サービス」を生み出した。これはプロダクト・サービス・アーキテクチャーとあらゆる段階を包含した凄いイノベーションであることに最近気がついて、非常に感動しました。
だから、それについてのまとめと、自分の考察を書いてみようと思います。
Coastingのサイト
(↑「IDEOとやりました」と堂々と書いてある。IDEOとしても裏方なのにアゲてもらってさぞかし気分よいことでしょう)
まずはこのCoastingを生み出す背景となった発見について簡単に。
成人してからも自転車を楽しんでいる人はたいがい、スパッツを着たり、ヘルメットを被るような競技仕様で、ガチで自転車に乗っている。多くの人は成人してから自転車に乗らなくなってしまうのだが、それは自転車を嫌いになったわけではなく、子どもの頃の自分で漕いで風を受けて走る感覚を覚えていてむしろそれを楽しみたいぐらいなのだが、競技用の自転車のようなものには抵抗というか、自分が楽しみたい自転車経験とのギャップがあって乗る気にはなれない。つまり、一般的なニーズに対応した自転車製品がないということに気づいた。
この新しいマーケットを創造しうる人々の潜在ニーズを発見して、そこにリーチするために「auto gear change」を開発した。これは、漕ぎ出したときにペダルの踏み込みに合わせて自動的にギアがシフトチェンジするというもの。自動車のオートマのような機能である。
→プロダクト・イノベーション
プロダクトとしてのCoastingの記事
自転車は「コンポーネント」つまり「構成されているもの」である。特に、競技用の自転車などを乗るような自転車愛好家はパーツごとにセレクトして、自分専用にカスタマイズする。Shimanoは、この愛好家のカルチャーを、一般的な人々に向けて製品を出す上でも上手に応用した。
「auto gear change」という面白い機能を、Shimano自転車のコアとしてきちんと確保しつつ、他のコンポーネントの要素の部分(車体のフレーム、ハンドル、タイヤetcなど挙げればたくさんある)を他社に開放したのである。これで陸上競技として自転車を乗らない人にも、Shimano以外のメーカーが提供する組み合わせを選ぶことによって、自分好みにカスタマイズした自転車に乗るという楽しさを提供することができるようになった。
→サービス・イノベーション
他社は例えばマウンテンバイクの老舗など、9社が提携しているのだが、このような自転車メーカーや部品サプライヤーにも新しいマーケット拡大の恩恵をもたらせるサービスであるともいえる。自転車の心臓部であるギアに独自の新しい機能を開発できて、他社よりも優位にある場合、製品全てを自社で作って競合他社を出し抜いて儲けるというのが通常の産業の鉄則であったと思う。しかし、Shimanoは自分たちが見出した特権を、自転車業界全体に市場の拡大のチャンスを提供するために生かしている。「街中を走るための自転車」として、新しい市場を作るために、各社が参入する「プラットフォーム」としてCoastingを提供し、その心臓部として「auto gear change」があるのだ。市場を広げないでその中で血みどろの戦いをするよりも全員がHappyになれる。また、どの自転車を選ぶにしても、走りに合わせてギアがチェンジする感覚を楽しめるというメタなところでは結局のところShimano自転車であるのだ。
→アーキテクト・イノベーション
手柄を自分のものだけにしない、というか自分たちだけではまかなえない分野を得意とする他社を巻き込んで補完してもらえるので、間違いなく相乗効果を生むものだと思う。決して慈善的にやるのではなく、自分がしっかり利益を得つつ、仲間も増やしていける。これはブルーオーシャン戦略よりもさらに一歩進んだ戦略なのではと思います。
さて、一方で課題があると思います。
この三段階のイノベーションが成り立つ大前提として、Shimanoが提供する「経験」をユーザーと想定している人々にきちんと届けられることがあります。例えば、ちゃんと試乗してもらって「この自転車の乗り心地ハンパねえ!」と気づいてもらうための戦略が別途必要になってきます。これに関して、Shimanoはどのようにやっているのだろう。
ちなみに、この部分の戦略はAppleが凄いと思います。
Appleがしばらく停滞した後に、今にいたる快進撃をはじめた一番最初のアクションは自分の印象ではiMacだった。あの丸っこい形とスケルトンボディで世間をアッと言わせたのだが、あのiMacは別段性能は優れているわけではなくって、見た目が一番斬新だった。だからこそ何が他と違うのかが説明なしで理解できた。
その時点でAppleファンになった人には、その後に続くiPodも一目見た目だけで思わず手にとりたくなる製品だったのではないだろうか。MP3製品はあの当時でもう結構出ていたけど、見た目が洗練されていて、iPodが他社製品よりも圧倒的にステキだった。
だからまずある程度の人数規模に使ってもらうというところまでは、すぐに実現できて、使ってもらった上で気づく仕組みの素晴らしさまできちんとユーザーに体験してもらうことができる。そこまで浸透すれば、次にリリースされる製品やサービスを買い続けてくれる、ファンになるユーザーが出てくる。
Shimanoの場合は、まだきっとここまでの浸透はしていないと思う。そのためには「まずは乗ってもらう」ということに対して何か戦略が必要になる。そう考えると「見た目のデザイン」つまり、設計とか広い意味ではなく狭義的に形の美しさとしてのデザインもそれはそれで重要なんだと言える。とっかかりになる重要なファクターはWebサイトだと思うし、ブランディングがモノいうところでもあるだろう。
こんな風に考えて「最初から最後」、つまりユーザーに手にとってもらってから購入してもらい、素晴らしさをどっぷり体験できるところまで戦略を立てねばならないと思うと、何かを世に出すのは本当に大変なことだなあと思うけれども、とっても楽しい。ただ、実際のところ、企業で最初から最後まで見通して戦略を立てるなんてことはできなくて分業分業分業でやっているのかもしれないけれども。こんなこと出来る人になりたい。そして、Shimanoが成しえたイノベーションの有様を、今度は医療プロジェクトで自分たちがやりたいと思っている。
オマケ:
こんなエントリーするぐらいだから、最近チャリにはまりすぎている。
ついに一昨日Newチャリをゲットしてしまった↓
一昨日から愛車”エクスウォーカー”
↑買ってから気づいたけど、グッドデザイン賞とってた!
自分の眼は間違いではなかった^^


